vol.9 「売上アップ」と「利益アップ」はイコールではないと言うお話
- 2019.09.30
- 正しい指標
レコルトのマキです!
本日は
「売上アップ」と「利益アップ」は
イコールではないと言うお話
たくさんの美容室経営者さんと
お会いする中で
私にはいろいろなご相談をいただきます。
中でもトップは美容師求人の話。
その次に多いのが、新規集客です。
もちろん「売上アップ」にはどちらも重要な課題です。
しかし、それがあなたの美容室経営における
「最重要課題」かどうかは、
また少し違う話になります。
なんのためにビジネスをしてますか?
そもそも、あなたはなぜ美容室を
経営しているのでしょうか?
■顧客サービスをもっと充実・追及したい
■スタッフに美容師として、もっと幸せになってもらいたい
■店舗展開や新規事業を立ち上げ、
地域貢献&社会貢献がしたい
■経営者自身の豊かな生活・・・
あなたがボランティアではなく、
ビジネスとして美容室を運営してるのであれば・・・
まず必要な数字は「利益」です。
「売上」ではなく「利益」です。
利益がなければ、顧客サービスの向上も
雇用環境の充実も難しいですよね?
事業展開や地域貢献も・・・
あなたが掲げる目的がなんであれ、
利益が【源泉】になっていくはずです。
もし、ビジネスの目的が明確にあるなら、
それを実現する為には
どのくらいの利益が必要かを
算出することが可能です。
つまり、あなたが欲しい利益から
逆算して売上目標を
たてる必要があるのです。
「売上アップ」と「利益アップ」
はイコールではない増やしたいのは
利益なはずのに、いつの間にか
売上ばかり追ってしまいがちです。
しかし、売上アップと利益アップは
比例関係にあるわけではありません。
例えば、もし売上は
そのままで経費を100万減らすことに
成功した場合、利益は
そのまま100万アップします。
また、売上を100万増やすために、
もし広告費を100万使ったら
利益は変わりません。
いや、対応コストが増えてるわけですから
むしろマイナスです。
このように考えると、
売上アップと利益アップは
比例関係にあるわけではありません。
そもそも、わけて考えていく
必要があるわけです。
今ある「資産」にこそ
もっと目を向けるべき
新規集客をするための労力は、
一度ご来店のある方に
再来いただく労力の5倍~10倍かかると
言われています。
広告費の増加や顧客対応コストの
大きな増加が伴うからです。
つまり、基本的に新規集客は
利益を圧迫するのです。
それは美容師の求人採用も同じです。
採用コストがかかる上、
しばらくは生産性は下がり、
人件費率も上がるでしょう。
今ないものに目を向ける前に、
まずは今ある資産にもっと目を向けるべきです。
上位客がもっと喜ぶサービスをして
売上を上げることや、
今いるスタッフの生産性アップや
キャリアアップなどです
美容師が辞めてしまう
体質を改善しなければ、
労力を使って採用したところで
またすぐ辞められてしまうでしょう。
既存客の生涯価値(LTV)が低い状態で、
新規集客ばかり取り組むのも同様です。
これでは、いつまでたっても
利益効率は上がらないのです。
ビジネスをしているのに、
なぜか「利益を増やしたい」と
ストレートに相談されることは
あまりありません。
ボランティアなら、経営の勉強など
特に必要ありませんからね。
あなたが美容室を経営する
目的にもよりますが・・・
一度、売上アップと利益アップを
わけて考えみてはいかがでしょうか?
牧健太郎(まきけんたろう)
株式会社Lib Works 代表取締役
1977年 生まれの41歳
12年の東京生活を終えて
大分市に 2007年レコルトヘアーインクをオープン
(給料は安く、長時間労働の最悪な経営でした)
2009年
闘病中の父親に接する為サロンワークを減らす
2011年
父親が亡くなる
2011年
スタッフ全員やめる
2012年
時間とお金を掛けて
いろいろな技術セミナーに行き
タダのノウハウコレクターになってしまう。
2014年
マツエクの技術とコンサルを受けて
経営戦略の勉強をはじめる
2018年
脱職人経営を読み、経営戦略の大事さを痛感する
2019年
鈴木塾9期を卒業し右肩あがりに業績を上げて
3年連続前年比120%
3年連続離職率5%以下をキープして
過去最高売上を記録中!
-
前の記事
vol.8 うまくいかない人の5つの言動 2019.09.29
-
次の記事
vol.10 経営戦略の基本とは? 2019.09.30